vol.1 栄養の基本 ～私たちの体に必要な栄養素とは
■３大栄養素＝エネルギーを供給する栄養素
エネルギー（カロリー）があるのは3大栄養素だけ。
人間の身体になくてはならない栄養素のうち、特に重要なもの
・炭水化物―脳と体のエネルギー源
・脂質―体を守り、体温を整える
・たんぱく質―体をつくる材料
【ＰＦＣバランス】が重要
欧米（脂質過多）に比べ、日本食が一番バランスとれている。しかし近年、欧米に近いＰＦＣバランスになりつつある。
＊たんぱく質（Ｐ）20％未満 脂質（Ｆ）20～30％ 炭水化物（Ｃ）50～70％が理想
■８大栄養素＝３大栄養素+微量栄養素
三大栄養素に比べ、身体に必要とされる量は少ないが、元気で健康的に生きていくうえで必要な栄養素
・ビタミン―心身成長のサポート
・ミネラル―体のバランス調整
・食物繊維―体のデトックス
・フィトケミカル―体のボディーガード
・酵素―生命維持活動を支える
現代食では、一食で３大栄養素は摂取できているといわれている。逆に栄養素が現代食ではかなり不足し、結果様々な生活習慣病の引き金になっている。
■４６種類の必須栄養素
人間が生きていくために必要な栄養素
・必須アミノ酸【たんぱく質】 バリン、ロイシンなど8種
・必須ビタミン ビタミンA、B1、葉酸など18種
・必須ミネラル カルシウム・鉄・ナトリウム20種
計46種。
【たった一つが欠けても命は守れません～命の鎖】
＊これらの栄養素は体内でお互いに関連をもって働いており、栄養素の１つ１つが生命の維持に必須。どれか１つでも栄養素が欠乏すると、他のすべての栄養素は働かない。４６種類の栄養素をバランスよく、そしてある程度の量を摂って頂くことが必要。
＊ 体内で合成することも、貯蔵することもできないので、食べ物等から摂取しなければならない。」
分かりやすく人間の身体を、水を汲む桶にたとえてみると・・・
それぞれの栄養素が十分に長ければ出来上がった桶には、たくさん水を入れることができます（＝健康のレベルが高い）。
しかし、どれか１つでも必要量に満たない栄養素があれば、その栄養素の板は短く、そこから水がこぼれてしまいます・・・。
４６種類の必須栄養素のうち、ひとつでもみたされていないものがあると、そのレベルまでしか体は正常に働きません。健康は栄養素のレベルが一番低い所でしか保てないのです。（この図だとビタミンCの量になり、他は尿として排泄されてしまいます。）
ある人は糖尿に、ある人は肥満に、ある人は風邪をひきやすく、ある人はアレルギーと様々な症状として出てきます。
