6月の隠れ不調「梅雨バテ」に要注意!
父の日に見直したいお父さんの自律神経ケア
こんにちは。桃仁堂薬局です。
新緑の爽やかな季節が過ぎ、いよいよ本格的な梅雨のシーズンがやってきました。 ジメジメとした湿気やどんよりとした曇り空が続くと、なんとなく身体が重だるく感じられますよね。
実は6月は、一年の中でも自律神経が非常に乱れやすく、心身の疲れがドッと出やすいタイミング。特に、日頃から責任ある立場で走り続けている40代〜50代のお父さん世代にとって、この時期の体調管理はとても重要です。
今回は、6月の第3日曜日「父の日」にちなみ、がんばる男性が陥りがちな「梅雨の隠れ不調」と、漢方視点でのセルフケアについてお話しします。
5月病は終わらない?6月に尾を引く「梅雨バテ」の正体
「五月病」という言葉はよく耳にしますが、実はその不調、6月に入ってもスッキリ解消されずに尾を引いていませんか?
4月から5月にかけては、新年度の緊張感や環境の変化、ゴールデンウィークによる生活リズムの乱れなど、知らず知らずのうちにストレスが溜まりやすい時期です。その疲労が抜けないまま6月の「梅雨の気圧配置」へと突入すると、自律神経のバランスが一気に崩れてしまいます。これが、6月の隠れ不調「梅雨バテ」の正体です。
さらに、40代〜50代の男性は、仕事のプレッシャーや責任が増す一方で、ホルモンバランスの変化による「男性更年期(LOH症候群)」の不調が重なりやすいお年頃でもあります。
こんな症状、ありませんか?(お父さんの「梅雨バテ」チェック)
なんとなく気分が塞ぎがちで、やる気が出ない
朝起きるのが辛く、慢性的な疲労感が抜けない
寝付きが悪い、または夜中に何度も目が覚める
イライラしやすくなったり、急に不安になったりする
お腹が張る、食欲がわかない、軟便や下痢がち
「ただの疲れだろう」「まだ大丈夫」と我慢を重ねて身体のSOSを無視し続けると、胃潰瘍や重い睡眠障害、うつ症状など、さらに深い不調に繋がってしまうこともあります。
東洋医学でみる「ストレス」と「湿気」の悪循環
東洋医学(漢方)では、ストレスや環境の変化、そして梅雨時の過剰な湿気は、体内の「気(エネルギー)」の巡りを滞らせると考えます。これを「気滞(きたい)」と呼びます。
気が滞ると、自律神経がパニックを起こしてイライラや不眠、頭痛が引き起こされます。さらに、漢方において「気」と密接に関わっているのが胃腸の働きです。ストレスや湿気によって気が滞ると、胃腸に余分な水分が溜まり、お腹の張りや食欲不振、身体の重だるさといった「水毒(すいどく)」の状態を招いてしまうのです。
つまり、心のストレス(気滞)と、梅雨の湿気(水毒)が合わさることで、心も身体も「重だるい」という悪循環が生まれてしまいます。
梅雨のモヤモヤを吹き飛ばす!身近な名医「紫蘇(シソ)」の力
そんな梅雨時の「気」とお腹の滞りを一瞬で突き抜けて、スッキリと整えてくれる身近な生薬があります。それが、今月ご紹介する「紫蘇(シソ)」です。
漢方では、主に赤紫蘇の葉を「蘇葉(ソヨウ)」または「紫蘇葉(シソヨウ)」と呼び、古くから気の巡りを良くするお薬として重宝してきました。
① 香りで「気」を巡らせ、心を穏やかに
紫蘇の最大の強みは、あの独特の爽やかな香りにあります。漢方医学には「行気寛中(こうきかんちゅう)」という言葉があり、紫蘇の香りはストレスや湿気で滞ってしまった気の巡りをスムーズにし、胸のつかえやイライラをスッと楽にしてくれます。まさに「香りが自律神経の通気性を良くしてくれる」のです。
② 胃腸を温め、冷えやトラブルから守る
紫蘇には胃腸を温めて消化を助ける働きもあります。梅雨寒の日にゾクッとしたときや、冷たいものの摂りすぎで胃腸が弱っているときにも心強い味方です。また、魚介類などによるアレルギーや食中毒を予防する解毒作用があることでも知られています。
紫蘇(蘇葉)が含まれる代表的な漢方薬
紫蘇(蘇葉)の「気を巡らせる」「胃腸を整える」という特徴を活かした、代表的な3つの漢方薬をご紹介します。症状や体質に合わせて使い分けられます。
| 漢方薬名 | 主な効能(こんな時におすすめ) |
| ① 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう) |
「喉のつかえ感」や梅雨時の不安・ストレスに
ストレスで気が滞り、喉に何かが引っかかっているような違和感(梅核気)がある方の第一選択薬です。気分が塞いで、不安感や動悸、めまい、あるいは胃のどんより感がある方の「気の滞り」をスッキリと通します。 |
| ② 香蘇散(こうそさん) |
胃腸が弱いお父さんの「ストレス性の風邪」や胃のモヤモヤに
体力がやや衰え、胃腸がデリケートな方のための処方です。梅雨時の気圧変化による頭痛や、ストレスからくる胃もたれ・お腹の張りを解消します。また、「気が滅入ってゾクゾクする」といった初期の風邪にも効果的です。 |
| ③ 参蘇飲(じんそいん) |
「普段から胃腸が弱く、風邪が長引きやすい」ときに
元気がなく胃腸も弱い方が風邪をひき、咳や痰がなかなか抜けないときに用いられます。紫蘇が胃腸を労りながら余分な湿(痰)を去り、同時に「人参(にんじん)」などが弱った体力を補って、内側から優しく回復へと導きます。 |
★桃仁堂からのアドバイス
ひと口に「梅雨の不調」と言っても、体質や胃腸の強さ、ストレスのタイプによって最適な漢方薬は異なります。ご自身の状態にぴったりの処方を見つけるために、まずは当薬局へお気軽にお声がけください。
今日からできる、お父さんのための「引き算」と「紫蘇」の養生
いつも頑張っているお父さん、または大切なパートナーの「心とからだ」を健やかに保つために、まずは日常で以下のセルフケアを試してみませんか?
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食事に紫蘇を取り入れる お刺身のツマや冷奴の薬味として青紫蘇をたっぷり添えたり、赤紫蘇シロップを炭酸で割って飲むのもおすすめです。
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胃腸の「引き算」を意識する 暑いからといって冷たいビールやアイスを摂りすぎると、胃腸の熱が奪われて代謝が落ちます。「冷たいものを一品減らす」「夜遅い食事を控える」といった引き算が、結果的に元気を生み出します。
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15分の「陽気」の休息 疲れを感じたら、静かに目を閉じて横になる時間を15分だけでも作りましょう。高ぶった自律神経(陽気)を落ち着かせる特効薬になります。
父の日に、大切な人の「心の天候」に目を向けてみませんか
「蘇(よみがえ)る葉」と書くその名の通り、紫蘇は梅雨の重だるさから私たちを蘇らせてくれる身近な名医です。
漢方には、滞った気を巡らせてイライラを鎮めるものや、乱れた自律神経を穏やかに整える処方がたくさんあります。
「最近、ちょっと元気がなさそうだな」「疲れが取れにくそうだな」と感じたら、それは心と身体が休息やケアを求めているサイン。父の日という節目をきっかけに、ぜひ一度、ご自身やご家族の身体と向き合ってみてください。
誰にも言えない心身のお悩みや、体質に合わせた漢方のご相談など、どうぞ安心してお気軽に桃仁堂薬局へご相談ください。私たちは、がんばるお父さんたちの元気をいつでも応援しています!





