いよいよ夏本番。毎日の暑さにうんざりされている方も多いのではないでしょうか。夏は漢方では「心」という臓器がダメージを受けやすい季節と言われています。「心」というのは心臓も含めた循環器、精神活動などを担っています。夏は汗をかくことで血液の粘度があがり、流れにくくなります。ですので心臓に負担がかかりやすくなります。そんな心の働きを助けてくれるのが緑茶やゴウヤなどの「苦味」の食材です。ゴウヤは暑さで負担が増した心臓を助け、血の巡りを良くし、体内の余分な熱を冷ましてくれます。梅の酸味は口の渇きを癒し、クエン酸が疲れを癒します。夏に弱りがちな胃腸の働きも助けてくれますよ。
昔から梅は 「梅はその日の難のがれ」「梅は三毒(食、水、血)を除く」と言われています。
日本人の食卓に欠かせないものでした。ですが最近では酸っぱさが苦手と敬遠されがちです。どうぞ上手に食卓に取り入れてみてください。
梅の酸味とゴウヤの苦みがいい塩梅です。一度お試しください。
養生薬膳アドバイザー 高井 真寿美