四季と寄り添う〜漢方的生活No.5水無月
爽やかな初夏が過ぎ、梅雨が訪れると、外邪の一つ、「湿邪」との戦いが始まります。洗濯物が乾きにくくなるのと同様、皮膚や呼吸からの不感蒸泄(発汗以外の水分喪失)もうまくいかないため、体に余分な水分が溜まりやすくなり、身体の水の余りによっておこる「水毒」の症状が現れます。
水毒の症状は 「むくみ、めまい、頭重・頭痛、全身倦怠感」などです。メニエール氏病などのめまいは耳の蝸牛のリンパ水腫によって起こるものです。病気までいかなくても、この季節に頭が重くなったり、なんとなくフワフワ感じたりするのはこのせいです。
頭がすっきりしなくて眠くなるのも、水毒の可能性があります。また、脾の水の吸収も滞るため、胃腸の動きも低下し、食欲不振や下痢・便秘などの症状が起こる場合もあります。
体内の水を上手に排泄して、このうっとうしい湿邪の季節を少しでも爽やかに過ごしたいですね。
体内の水分を抜く方法は、利尿や発汗などです。
利尿作用のあるお茶類を上手に摂りいれると良いでしょう。
株式会社プロアクティブの情報コラム2014年6月号への寄稿より
https://column.ima-coco.jp/category/kanpo/
水毒改善の漢方薬
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むくみによく効くはとむぎ茶
ハトムギ(よくいにん)には利尿作用だけでなく、免疫を高め、イボをとる働きもあります。
昔から、長く飲むと肌が色白で綺麗になると知られます。
この時期にはピッタリのお茶です。