春の過ごし方
春は「木」の季節です。
太陽の力で暖められた空気が動き、風が起こります。冬眠状態だった自然は目を覚まし、木々の芽が膨らみ始めます。春の象徴である「木」の性質は外へと広がるエネルギーを持ちます。
人体に当てはめると五臓六腑の五臓では「肝」が木の性質を持っていますので、「肝」は木々の枝葉の様に伸び伸びとしていることを好み、窮屈なこと(ストレス)を嫌います。また、大地は冷たいのに暖められた空気が上昇するので、上半身は暖かいのに足が冷える「気逆」の状態になりやすく、イライラしたり、興奮しやすくなります。気分が急(せ)いたように感じる方も多いはずです。また、くらくらと目眩のような症状も出やすいのが今の季節です。
春の養生は気を巡らせ、イライラせず、自然に合わせてゆったりと過ごすことが大切です。
冬よりも少し早起きを心がけ、リラックスして陽気の生長を促進するように心がけましょう。