こんにちは。桃仁堂の高井です。今月は立春を迎え、やっと春の足音が近づいてきましたね。
今年の冬は運動不足と食べ過ぎで体重が増えたという方もいるのではないでしょうか。
ついつい食べ過ぎたときは、お野菜の酵素の力を借りてみませんか。
大根にはジアスターゼなど、数種類の消化酵素が含まれています。
ですから「食べる胃腸薬」と言われています。
薬膳的には消化促進、咳止め、痰を出す、利尿作用などがあります。
また、大根おろしの辛味成分には※イソチオシアネートという血管の老化防止に良い成分も含まれています。
冬は特に運動不足で血流が悪くなり老廃物を溜め込んでしまいがち。
大根にはデトックス効果もあるので、春に向け積極的に摂って欲しい食材です。
みぞれ鍋は大根おろしをたっぷり使います。
また具材の豆腐は体の潤いを補い、タラは気血を補ってくれます。
血管若返り&胃腸ケア、風邪予防におすすめのお料理です。
ワンポイントアドバイス
※イソチオシアネートとは
◎どんな作用があるの?
・動脈硬化を進める活性酸素を取り除く
・血管の炎症を抑える作用
・発がん物質の除去
最近、血管の老化防止に効果が高いと注目され始めています。
◎どんな食品に多いですか?
アブラナ科の野菜に多いです。
大根、白菜、菜の花、キャベツ、ブロッコリー、カブ,ワサビ,チンゲンサイ,クレソン、カイワレ大根などの辛味成分に含まれています。
◎どうやって食べればいいの?
イソチオシアネートは細胞が壊れ、二つの成分が混ざり合うことで作られます。効果的に摂るポイントは。。。
・すりおろす(おろし汁にも多く含まれるので捨てない。成分は揮発しやすいので、すりおろしてから15分以内に食べる。
・皮や先端部部に多いので、皮ごとすりおろす。
・レモン、すだち、カボスなどのビタミンCと一緒に摂ると成分が増える。
養生薬膳アドバイザー 高井真寿美