生薬講座 ⑥大棗(なつめ)
大棗(たいそう)はクロウメモドキ科のナツメの果実です。
和名のなつめは夏に入って芽がでることから
(夏芽)とよばれるようになったそうです。
なつめは「一日食三棗、青春永不老」と中国ではいわれております。
1日3つなつめを食べたら年をとらないという意味ですが、
それくらいすばらしい効能があるという事です。
なつめには鉄分、カルシューム、カリウム、
マグネシュームなどのミネラル類、葉酸やナイアシンなどの
ビタミンB群、食物繊維、サポニンなどが豊富に含まれています。
なつめにはどんな効果があるのでしょうか?
☆貧血改善
鉄分だけでなく「造血のビタミン」と言われる葉酸が含まれるので妊娠中の女性にはぜひとって頂きたい食薬です。
☆冷えや女性の不調に
血液の循環をよくするビタミンPや血液の状態を整えるサポニンが豊富に含まれることにより血流改善にも効果が期待できます。パントテン酸、ミネラルの補給により抗ストレス、精神安定効果が期待できます。
☆便秘、むくみ、肥満防止に
食物繊維が豊富なので便秘の予防に。また余分な水分を排出してくれるカリウムが多く含まれているのでむくみにもいいです。ドライフルーツの中でもカロリーが高くないので食事制限中やダイエット中でむくみやすく便秘がちの方にはおススメです。
どんなふうに食べればいいですか?
そのまま召し上がって頂いても結構ですし、皮が硬くて食べにくいようであれば蒸して召し上がって頂いても結構です。
またお肉のスープに一緒に煮込んだり、なつめを煮出してなつめ茶として飲むこともできます。
赤ワインにつけてなつめとワインを一緒にいただくのもいいです。
桃仁堂のなつめ