内側から体を温めて根本的な冷え取りへ
漢方通信 ~漢方で健康美人になろう~ 2012.7月号
こんにちは、桃仁堂の平部です。今年ももう半年が過ぎ、7月が到来しました。
じめじめ蒸したり、冷えたりする梅雨があける日が待ち遠しいですね~(^^)
この季節はうっかり体を冷やすことが多くなります。薄着で出かけて寒い思いをした経験は、どなたでもありますよね。
●温経湯(うんけいとう)
体を内側から温める茣茱萸や生姜、滞った血の巡りを改善する牡丹皮や川芎、血を補う当帰や芍薬など、12 種類の生薬からなる漢方薬です。古い血をとり、新しい血を巡らすことで、冷えを改善します。 手の平や足の裏のほてりや唇の乾き、水っぽいおりものの多い方におススメです。
●当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
体の潤いと栄養を末端まで運ぶ「血」が不足すると、体温を末端まで運ぶ力が弱くなるために末端冷え性が生じ、栄養も運べないので、足の付け根が痛くなったり、指先や爪がひび割れし、しもやけ等も起こってきます。特に四肢の末端が冷えきっている「四逆」を改善する漢方薬です。
●婦人華(ふじんげ)
女性用薬として代表的な「当帰芍薬散」と「桂枝茯苓丸」を基本とし、サフラン、ビタミンEを配合した漢方薬です。血行不良があり、疲れると浮腫みやすいタイプの方におススメです。糖衣錠なので飲みやすいお薬です。
●人参湯(にんじんとう)
胃腸機能を高め、冷えを改善する代表的な漢方薬です。冷たいものでお腹が冷えてしまったときは人参湯で優しくお腹を温めてあげましょう!平素から、なんとなく疲れやすい、便が柔らかい、お風呂に入ってもなかなか暖まらない、冬になるとカイロが必要なタイプの方におススメです。