四季と寄り添う〜漢方的生活 No.1如月
はじめまして。桃仁堂の平部です。
東京・下高井戸で漢方薬局を始めてはや16年。
月日の経つのは本当に早いものです。
大学病院に薬剤師として勤務していましたが、本当に身体を治すとは…?ということにこだわった結果、
東洋医学を含めたホリスティックな世界へ飛び込みました。
きっかけは信じられないほど単細胞な「思い込み」。
漢方だったらなにか可能性があるのではないか?という直感と熱い想い一筋で転職、
果ては理想の薬局を求めて自分で創めてしまったのです。
経営など苦手なことも乗り越え、継続できていることに感謝しながらの毎日です。
知れば知るほど漢方の世界は奥が深く、自然や人間の生きるという原点を見つめながら、
この世界に飛び込んで本当に良かったと思うことばかりです。
皆様にはこのコラムを通じて、漢方のエッセンスのおすそ分けができたら嬉しく思います。
さて、2月。新春でございます。
毎年春は自然の不思議を感じる季節でもあります。
漢方的生活では季節感というのをとても大事にします。
大寒を過ぎ、立春を迎えますといよいよ寒さも和らぐ
日の光を感じられるようになります。
春の気が立つことで植物は新芽が出てくる力を得ますが、我々人間もいよいよ活動開始のホルモンが分泌されます。
影響を受けやすい臓器は肝で、肝臓病の方は症状が悪化する時期でもあります。
また、肝は自律神経をつかさどりますので、春は神経が不安定になる方も多いようです。
なんとなく不安になったりソワソワしたり。
実際に日照時間の延長とともに甲状腺ホルモンの分泌が
増えるため、ホルモンバランスが少し崩れるようです。
でも、それは冬から春に向かって体が対応を始めた証。
春の気は停滞するのを嫌いますから、思い切って外へ出てみると案外楽になります。
それでも症状が気になる場合は漢方薬を少し使って整えるのもよいでしょう。
株式会社プロアクティブの情報コラム2014年2月号への寄稿より
https://column.ima-coco.jp/category/kanpo/
ホットレモンジンジャー
春といってもまだまだ寒い2月。風邪などの時には温かいものが欲しいですね。
「ホッとレモンジンジャー」などはいかがですか?
生姜をひとかけ擦り、はちみつ大さじ1杯とレモンを適宜加えてお湯を注ぎます。
あれば、クローブやシナモンの粉をトッピングしてください。 クローブやシナモンが加わると体がより温まります。