夏の暑さの救急薬、牛黄
漢方通信 ~漢方で健康美人になろう~ 2012.8月号
暑中お見舞い申し上げます。本格的な暑い夏の到来ですね。
このように暑いと身体は熱を放散しようと、抹消血管が開きます。では、血流改善されてよかった~と、皆さんは、思いますか!?いえ、いえ、そう簡単には、問屋がおろさないのが夏です。
夏の暑さは心臓に負担がかかるといわれています。血管が広がると血圧が下がってしまうので、心臓はより頑張ってポンプを働かさなければなりません。
心臓の力が弱くて、一回の血液拍出量が少ない方は、心臓の打つ回数を増やして補います。心拍数が上がると、身体はやや小走りしているようながんばっている状態です。なんとなくドキドキ気ぜわしい感じがしたり、動こうとすると思うようにからだがついていきません。特に酷暑といわれている今年の夏、そんなつらい症状を感じている方も多いのではないでしょうか。
何を隠そう私も真夏の暑い時、なんかおかしいと血圧をはかったらなんと最高血圧が80しかなく、ビックリした経験があります。どうりで頭が冴えず、からだも動かないはずでした。
そんな夏の救急薬が牛黄です。
牛黄は身体にこもった余分な熱を冷まし、強心作用で心臓のポンプを強めてくれます。
牛黄は1gあたり1万円もする高級品ですが、昔からの日本特有の漢方には牛黄を上手に使った製品があります。
今月は、暑い夏を元気に過ごすためのおススメ製品をご案内します。
●霊黄参(れいおうさん)
暑さでクラッとした時の救急薬牛黄の量が多く、しっかり効きます。
●六神丸(ろくしんがん)
牛黄以外に心臓を助ける生薬が配合され、日々服用するのに適してます。