3つのタイプのめまい
漢方通信 ~漢方で健康美人になろう~ 2012.2月号
こんにちは!桃仁堂の平部です(^^)皆様、寒さに負けてませんか~??
2月(如月)は寒さで着物を更に重ねて着ることから、「着更着(きさらぎ)」と言われているそうです。しっかり寒さ対策をしてくださいねー。
さて、今月のテーマはめまいです。めまいの症状にはいろいろなタイプがありますが、大別すると三つのタイプに分けられます。参考にしてみてくださいね!
1、周囲がグルグル回る、または目を閉じると自分が回転するような感じがする回転性めまい
【原因】:内耳に水腫ができるメニエール病などでよく見られます。
→めまいの原因である水毒を解消する漢方薬を使います。
■沢瀉等(たくしゃとう)…回転性めまいのひどいとき
■当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)…日頃身体が冷え、むくみがち
■五苓散(ごれいさん)…口が渇いて尿の出が悪いとき
2、急に立ち上がった時にクラッとする立ちくらみ
【原因】:低血圧や貧血症でおこります。
→低血圧や貧血を改善する漢方薬を使います。
■補中益気湯(ほちゅうえっきとう)…疲れるとふらふらするとき
■苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)…気圧が下がると調子が悪いとき
■四物湯(しもつとう)・・・貧血症状、手足の冷えがあるとき
3、何か動作を行っているときに突然フラッとするめまい
【原因】:高血圧や動脈硬化症、精神的緊張、過労などでおこります。
→原因である血流の悪さ(おけつ)やのぼせを改善する漢方薬を使います。
■釣藤散(ちょうとうさん)…頭部の血流が悪く、のぼせがちのとき
■黄連解毒湯(おうれんげどくとう)…高血圧やのぼせ、興奮が強いとき