お子様の体質改善のために
漢方通信 ~漢方で健康美人になろう~ 2011.5月号
こんにちは!!桃仁堂の平部です。
5月といえばこどもの日。今月は子供の漢方薬についてご紹介します。
皆さんは自分の子供の頃のことをよく覚えていますか?子供ながらに色んなことを考えたりしていませんでしたか?子供というのは、限られた情報や環境の中でしか生きられないので、自分の不調を正確に訴えることができないのです。
赤ちゃんはお母さんのおなかの中にいるときから肝臓・腎臓・心臓を十分に使っています。それに対し、生まれて初めて使い育つ器官は、肺(呼吸すること)と胃腸(口から栄養を摂ること)です。なので、だいたい10歳くらいまでは肺と胃腸は成長段階にあると考えます。
子供の体質改善薬は、気質などを考慮しながらこれらの臓器をサポートするようなものが多いです。その中から代表的な2種類をご紹介いたしますね。
小建中湯(しょうけんちゅうとう)
胃腸の働きを助け、身体を丈夫にする漢方薬です。
子供の便秘体質の改善、アレルギー体質の改善によく使います。
チック症状があったり、身体がだるくてすぐに横になったり、クニャクニャじっと座ってられないようなお子さんに良いです。また、夜尿症がなかなか治らないときにも使います。
小柴胡湯(しょうさいことう)
ストレスに負けない丈夫な身体にする漢方薬です。
子供なのに大人びていて、控え目。良い子だけど、自己抑制の強いタイプのお子さんに合う漢方薬です。自分を抑え過ぎるストレスから解放してくれるので、性格がのびやかになります。食が細い、眉間にしわを寄せて気難しい、寝つきが悪い、肝癪をおこす、などの症状に良いです。アレルギー体質の改善にも使います。