慢性頭痛に効く漢方薬
漢方通信 ~漢方で健康美人になろう~ 2011.3月号
3月といえば年度末。お仕事も1年間の締めの時期で追われることも多い季節ではないでしょうか。私も慣れない会計ソフトを立ち上げ、パソコン入力の日々なので、ここ最近は眼精疲労と肩こりに悩まされています。眼精疲労予防には今月号のアイリタンを日々投与し、肩こり対策ではカチカチの筋肉のストレッチに余念がないのですが、それでも時に放っておけない頭痛をおこしたりしています。そんなときの助っ人になる漢方薬。
というわけで今月は皆さんにもお役立ち慢性頭痛の漢方薬のご紹介です。是非参考にしてみてくださいね♪
肩こりからの頭痛
肩や首筋の緊張(肩こり)が原因の頭痛に即効性があります。
■代表的な漢方薬:葛根湯または桂枝加葛根湯(かっこんとう/けいしかかっこんとう)
葛根(くずの根)には僧帽筋の血流を改善し、筋肉の痛みを解消する作用があります。葛根湯は胃腸の丈夫な方向けです。胃腸に自信のない方は桂枝加葛根湯をお勧めします。今一番増えているのは、パソコンなどのストレスによる頭痛のようです。
お天気が悪くなる前日の頭痛に水分代謝が悪くなっている身体が気圧の変化についていかれず、頭痛が起こります。
■代表的な漢方薬:五苓散(ごれいさん)
激しい痛みのときもありますが、頭重感(頭が重い)・めまい・頭がスッキリしないなどの症状がでることも多いです。吐き気、口の渇きなども同時に解消するので、飲みすぎた翌日などにも応用できます。
吐くほどの激しい頭痛に
激しい偏頭痛を起こす方の第一選択薬になります。
■代表的な漢方薬:呉茱萸湯(ごしゅゆとう)
かき氷を食べるとおでこの辺りが痛みますね。前頭葉の頭痛は胃の冷えが原因であることが多いのですが、呉茱萸湯はこのような頭痛にも即効性があります
■代表的な漢方薬:桂枝加桂湯(けいしかけいとう)
桂枝にはクールダウンさせる効果があります。服用するとスーッと熱が冷める感じがして、のぼせ頭痛が解消します。