四季と寄り添う〜漢方的生活 No.9神無月
秋は待ちに待った実りの季節。黄金色の稲穂がたわわに実る風景は、神多き日本の里の原風景ですよね。 子供の頃、きらきらと夕日に照らされた田んぼをいつまでも見つめていたことを思い出します。 そんな十月は風がちょっと肌寒く感じら […]
四季と寄り添う〜漢方的生活No.8長月
暑さ寒さも彼岸まで…。今年も厳しい暑さだったので、秋の訪れにホッと一息つきたいところです。 今年は農業暦(太陰太陽暦)でみると、9月に閏月(うるうづき)があります。 いつもより秋が長く感じられるはずなのですが […]
四季と寄り添う〜漢方的生活 No.7 葉月
梅雨が明け、立秋を過ぎると残暑見舞い。 お盆が過ぎ、8月も終わりに近づくとセミの声にふと寂しさを覚えることがあります。 このような夏の終わりのメランコリックな感情は、実は夏の疲れがもたらす症状であることがあります。 夏の […]
四季と寄り添う〜漢方的生活No.6文月
じりじりと照りつける太陽と蒸し暑い空気に、夏本番を感じる「暑」の季節ですね。 旧暦六月の終わりに茅の輪をくぐる「夏越の祓」という行事が行われますが、成長力の高い茅は生命力を促し、穢れを祓う力があるとされています。疫病退散 […]
四季と寄り添う〜漢方的生活No.5水無月
爽やかな初夏が過ぎ、梅雨が訪れると、外邪の一つ、「湿邪」との戦いが始まります。洗濯物が乾きにくくなるのと同様、皮膚や呼吸からの不感蒸泄(発汗以外の水分喪失)もうまくいかないため、体に余分な水分が溜まりやすくなり、身体の水 […]
四季と寄り添う〜漢方的生活No.4皐月
端午の節句は宮中の薬猟りの日でした。 女性は菖蒲やヨモギなどの薬草を摘み、男性は鹿の若角を採りました。 菖蒲は葉や根に芳香があることから、邪気や物の怪を祓う力があると考えられていました。 昔は田植えの前に昌蒲とヨモギで作 […]
四季と寄り添う〜漢方的生活No.3卯月
万物がすがすがしく明るく美しさを競う季節ですね。 お花見に出かけない私は、もっぱら仕事帰りの道すがら、庭先の桜の木で目を楽しませていただいています。 桜はその昔、「田の神の化身」としてあがめられ、秋の豊穣を祈ったのが花見 […]
四季と寄り添う~漢方的生活No.2弥生
いよいよ3月。春の気が地中に至り、冬眠をしていた虫がうごめき始めます。昔の人は、”春分”を自然に感謝し春を祝福する日、だと感じていたようです。 春分を境に昼が夜より長くなりますので、この日の前後で「陰」から「陽」へと自然 […]
四季と寄り添う〜漢方的生活 No.1如月
はじめまして。桃仁堂の平部です。 東京・下高井戸で漢方薬局を始めてはや16年。 月日の経つのは本当に早いものです。 大学病院に薬剤師として勤務していましたが、本当に身体を治すとは…?ということにこだわった結果 […]
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