桃仁堂薬局がお届け!夏の冷房病、漢方で乗り切る対策術
じめじめした日本の夏、室内では冷房が手放せませんね。しかし、冷房の効きすぎで体がだるい、頭が重い、肩がこる、お腹が痛い、手足が冷たい…といった「冷房病(クーラー病)」に悩まされていませんか?
冷房病は、室内外の急激な温度差や、冷気に長時間さらされることで体が冷えすぎ、自律神経のバランスが乱れることで起こります。自律神経は体温調節だけでなく、内臓の働きや血流などもコントロールしているため、そのバランスが崩れると様々な不調が現れてしまうのです。
対策としては、まず**「体を冷やしすぎない工夫」**が最も大切です。
- 服装の調整: 冷房の効いた場所では、カーディガンやストール、ひざ掛けなどを用意し、冷えやすい首元、肩、お腹、足元を保護しましょう。特に、首の後ろは太い血管が通っており、冷えると全身が冷えやすくなります。
- 飲食の工夫: 冷たい飲み物や食べ物は控えめにし、なるべく温かいものを意識して摂りましょう。冷たいものばかり摂ると内臓が冷え、消化機能が低下する原因にもなります。
- 入浴習慣: シャワーだけで済ませず、38~40℃くらいのぬるめのお湯にゆっくり浸かる入浴もおすすめです。体の芯から温まり、血行が促進され、自律神経のバランスも整えやすくなります。
- 軽い運動: 適度な運動で血行を良くし、筋肉量を増やすことも冷えにくい体作りに繋がります。
さらに、漢方薬は冷房病による不調の改善に心強い味方です。
- 体が冷えて血行が悪くなり、頭痛や肩こりがする方には、体を温めて血行を促進する「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」や「桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)」などがよく用いられます。
- 水分の代謝が悪くなり、むくみやだるさ、めまいを感じる方には、体内の余分な水分を排出する「五苓散(ごれいさん)」などが有効です。
- 冷えでお腹を壊したり、吐き気や食欲不振がある場合は、胃腸の働きを整える「六君子湯(りっくんしとう)」などが効果的な場合があります。
これらの漢方薬は、症状だけでなく体質に合わせて選ぶことが大切です。ご自身の症状や体質に合った漢方薬を選ぶことで、冷房病の不調を根本から改善し、体調を整えることができます。
桃仁堂薬局では、皆さまの体質やお悩みを丁寧にお伺いし、最適な漢方薬をご提案しています。今年の夏も、冷房病に負けず、健やかに乗り切りましょう!ぜひお気軽にご相談ください。




