9月9日は重陽の節句〜菊の力で健やかに〜
9月9日は、五節句の最後を締めくくる「重陽(ちょうよう)の節句」です。
古来中国の陰陽の考え方では、奇数は縁起の良い「陽の数」とされてきました。その中でも一番大きな陽の数である「9」が重なる9月9日は、大変おめでたい日とされ、不老長寿や無病息災を願う行事として親しまれてきました。
別名「菊の節句」とも呼ばれ、菊の花びらを浮かべた「菊酒」を味わったり、菊に綿をかぶせて夜露と香りを染み込ませた「菊の綿」で体を拭って若返りを願うなど、風雅な風習が残されています。
実は、この「菊」は漢方の世界でも「菊花(きくか)」という大切な生薬として大活躍しています。
菊花には、体の上部にのぼった余分な熱を冷ます働きがあります。特に、夏の疲れや秋口の寒暖差で起こりやすい「頭痛」「目の充血・ドライアイ」「のぼせ」などを和らげるのが得意です。PCやスマートフォンで目を酷使しがちな現代人にとって、まさに心強い味方と言えます。
ご家庭で手軽に菊のパワーを取り入れるなら、市販の食用菊をお味噌汁や和え物に添えたり、乾燥させた菊花をお茶として楽しむ「菊花茶」がおすすめです。お湯を注ぐとふんわりと甘い香りが広がり、リラックス効果も抜群ですよ。
9月9日は、秋の美しさを愛でながら、心と体をいたわる時間を作ってみませんか。皆さまが健やかに秋を迎えられますよう、桃仁堂一同、心より願っております。



