生薬講座 ③千振(センブリ)
センブリはドクダミやゲンノショウコと共に三大民間薬として知られている有名な薬草です。
別名を「当薬」と呼びます。当=まさにという意味で、まさに薬という意味です。
花のついた全草を乾燥させたものを煎じて飲みます。
食べ過ぎ飲み過ぎによる消化不良、胃弱、食欲不振、胃部の膨満感、胃のむかつきなどの症状に適しております。
またセンブリ(千振)という名前の由来は千回振りだしてもまだ苦いという事からきています。
日本で独自に発達したセンブリは室町時代以前はノミやシラミを殺す殺虫剤として使われ、江戸時代には胃薬として使われるようになりました。
現代ではセンブリエキスの血行促進効果や抗炎症作用が臨床試験で発毛効果が期待できるという結果から養毛剤にも使われています。
★センブリの煎じ液の作り方
乾燥したセンブリ3グラムを180cc(コップ1杯)の水で煎じて3、4回に分けて飲みます。
苦くて飲むのが無理なときは熱湯の中で振りだした液を飲みます。
★センブリを飲むときの注意点
食べ過ぎ、飲み過ぎで胃がもたれる時、消化不良が続く時に頓服として1~2回お使い下さい。
常用するのはおすすめできません。