生薬講座 ⑫枇杷葉(ビワヨウ)
枇杷葉とはバラ科のビワの葉裏の毛茸を除いた葉です。
ビワの葉に含まれる主な成分はアミグダリン、タンニン、サポニン、クエン酸、ブドウ糖などです。
・アミグダリン…別名ビタミンB17と呼ばれ抗酸化作用に優れているために
美容やダイエット効果が高いといわれています。
また近年ではガンに効果がみられるということもわかってきました。
・タンニン…整腸作用
・サポニン…抗菌、抗炎症
・クエン酸…疲労回復
・ブドウ糖…エネルギー増強と言われています。
漢方では鎮咳、去痰、利尿、建胃、鎮嘔薬として久しい咳や暑気あたり、浮腫などに用います。
江戸時代には「暑気払い」(暑い夏に体に溜まった熱気を取り除くために体の中に
こもった熱を冷ます効能がある食べ物や薬などをいただくことにより暑さを払う)に
ビワの葉と桃の葉を薬湯として飲まれていたそうです。
◆枇杷葉の使い方
♬ ビワの葉をお茶として
煮出したり、急須に入れ蒸らして使います。よく煮出した煎じ汁は外用としてやけど、あせも、虫刺されに用いることができます。
♬ ビワの葉のエキスとして
ビワの葉を35度のホワイトリカーに漬け込んだ健康酒です。
ビワの生葉を水でよく洗い、水をよくふき取り乾かします。ビワの葉を1~2cmに切り保存瓶に入れ35度のホワイトリカーを注ぎます。(ホワイトリカー1.8ℓに対し葉20~30枚くらい)4~6か月して茶褐色になったら出来上がりです。
おちょこ1杯程度をお飲みいただくか水で薄めてのまれても良いです。
のどの痛み口内炎、歯槽膿漏には口に含んでお使い下さい。
切り傷、虫刺され、かぶれ、火傷、皮膚炎、ニキビなどには1日に何回か塗布します。
温シップとして使う方法もあります。
びわの葉 500g 3,740円(税抜)