子どもの健やかな成長をサポート!知っておきたい漢方薬
「子どもがなかなか風邪をひきやすい」「食が細くて心配」「夜泣きがひどくてママもヘトヘト…」
子どもの成長は喜ばしい一方で、親御さんにとっては様々な健康の悩みが尽きないものです。そんな時、西洋医学とは異なる視点から、子どもの健やかな成長をサポートしてくれるのが漢方薬です。
漢方薬は、子どものデリケートな体に優しく作用し、本来持っている回復力を引き出すことを目指します。今回は、子どもの健康を支える上で知っておきたい代表的な漢方薬をいくつかご紹介します。
1. 風邪のひき始めに!葛根湯(かっこんとう)
大人にもおなじみの「葛根湯」は、子どもの風邪のひき始めにもよく使われます。ゾクゾクと寒気がする、鼻水が出始めた、首筋がこわばるなどの症状がある時に、体を温めて発汗を促し、風邪の邪気を追い出す手助けをします。
味が苦手な子には、甘みのあるジュースに混ぜたり、オブラートに包んだりする工夫も効果的です。
2. 夜泣きや疳の虫に!小建中湯(しょうけんちゅうとう)
「夜泣きがひどくて眠れない」「キーキーと癇癪を起こすことが多い」といった、いわゆる「疳の虫」のような症状で悩むお子さんによく用いられるのが「小建中湯」です。
体を温め、お腹の調子を整えることで、心身の興奮を鎮め、気持ちを安定させる働きが期待できます。甘みのある処方なので、比較的子どもでも飲みやすい漢方薬です。
3. 虚弱体質や食欲不振に!補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
「体力がなく、すぐに疲れる」「食が細く、なかなか体重が増えない」「病気にかかりやすい」といった、体力や気力が不足しているお子さんには「補中益気湯」がおすすめです。
胃腸の働きを助け、生命活動のエネルギー源である「気」を補うことで、免疫力を高め、病気にかかりにくい体を作るサポートをします。元気を出して、健やかに成長してほしいと願う親御さんにとって、心強い味方となるでしょう。
4. 鼻炎やアレルギーに!小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
季節の変わり目やハウスダストなどで、鼻水や鼻づまり、くしゃみが止まらないお子さんには「小青竜湯」が有効な場合があります。
体内の余分な水分を排出し、アレルギー反応を抑える働きが期待されます。特に、透明でサラサラした鼻水が止まらない場合に良いとされています。
5. 胃腸が弱く、吐きやすい子に!六君子湯(りっくんしとう)
食欲がない、胃もたれ、吐き気、下痢をしやすいなど、胃腸が弱いお子さんには「六君子湯」が適していることがあります。
胃腸の働きを活発にし、消化吸収能力を高めることで、体全体の栄養状態を改善します。吐きやすい体質の子どもや、食が細くて栄養不足が気になる場合にも検討されます。
子どもに漢方薬を飲ませる際の注意点
- 専門家へ相談: 子どもに漢方薬を飲ませる際は、必ず漢方に詳しい医師や薬剤師に相談してください。子どもの体質や症状は大人とは異なり、適切な漢方薬の選択が重要です。
- 少量から始める: 少量から始め、徐々に量を調整することが推奨されます。
- 飲ませ方の工夫: 苦みのある漢方薬は、オブラートに包んだり、少量の水や甘いものに混ぜたりして飲ませる工夫が必要です。無理強いせず、飲める方法を見つけてあげましょう。
- 体質に合わせる: 漢方薬は、その子の「証(体質)」に合わせて選ぶことが大切です。同じ症状でも、体質が違えば使う漢方薬も変わります。
子どもの成長期は、心も体も大きく変化する大切な時期です。漢方の力を上手に借りて、お子さんが元気に毎日を過ごせるようサポートしてあげましょう。桃仁堂では、お子様の健康に関するご相談も承っておりますので、お気軽にお声がけください。




