体質を知れば漢方はもっと使える!今日からできる体質診断法
「漢方ってたくさん種類があって、どれを選べばいいかわからない…」そう思っている方も多いのではないでしょうか? 実は、漢方はあなたの「体質」を知ることで、もっと効果的に、そしてあなたらしく活用できるようになります。
東洋医学では、人の体質をいくつかのタイプに分けて考えます。これを「証(しょう)」と呼び、あなたの体質に合った漢方薬を選ぶことがとても重要になります。では、どうやって自分の体質を知ることができるのでしょうか? 今日からできる簡単な診断法をご紹介します!
あなたの体質はどのタイプ?3つの基本タイプ
漢方の体質診断は奥深いですが、ここでは分かりやすいように、よくある3つの基本タイプをご紹介します。ご自身の状態に当てはまるものがないか、チェックしてみましょう。
1. 疲れやすい、気力がない…「気虚(ききょ)タイプ」
- 特徴: 疲れやすい、だるい、食欲がない、風邪をひきやすい、声が小さい、やる気が出ない、朝起きるのがつらい
- イメージ: ガソリンが不足している状態。エネルギーが足りず、元気が出にくい。
- おすすめの漢方: 補中益気湯、人参養栄湯など。体を温め、エネルギーを補う漢方がおすすめです。
2. 冷え性、むくみやすい…「陽虚(ようきょ)タイプ」
- 特徴: 手足が冷える、お腹を壊しやすい、むくみやすい、頻尿、体を温めてもなかなか温まらない
- イメージ: ストーブの火力が弱い状態。体が冷えやすく、温める力が不足している。
- おすすめの漢方: 八味地黄丸、真武湯など。体を芯から温め、水の巡りを良くする漢方がおすすめです。
3. イライラ、のぼせやすい…「気滞(きたい)タイプ」
- 特徴: ストレスを感じやすい、イライラする、気分がふさぎがち、胸が張る、ため息が多い、喉に異物感がある
- イメージ: 風船の空気が詰まっている状態。気の流れが滞り、心身に不調が出やすい。
- おすすめの漢方: 加味逍遙散、半夏厚朴湯など。気の巡りをスムーズにし、リラックスさせる漢方がおすすめです。
日常のセルフチェックで体質を知るヒント
上記の基本タイプに加えて、普段の生活の中でご自身の体質を知るヒントはたくさん隠されています。
- 舌の状態: 舌の色や形、舌苔(ぜったい)の色や厚さも体質を知る重要な手がかりです。
- 脈の状態: 脈の速さや強さ、リズムなども診ます。
- 排泄の状態: 便や尿の状態も、体のバランスを知る上で役立ちます。
- 睡眠の状態: 寝つきや眠りの深さ、夢の有無なども判断材料になります。
これらの情報は、漢方の専門家が体質を判断する際の重要な手がかりとなります。日頃からご自身の体調を注意深く観察する習慣をつけることが、漢方ライフを始める第一歩となるでしょう。
専門家への相談が一番の近道
もちろん、自己判断だけでは難しい場合もあります。より正確に、そしてあなたに合った漢方を見つけるためには、漢方薬剤師や医師など、専門家への相談が一番の近道です。
桃仁堂では、お客様一人ひとりの体質やライフスタイルをじっくりお伺いし、最適な漢方薬や養生法をご提案しています。
自分の体質を知ることは、健康への近道。ぜひ、今日から自分の体と心にじっくり向き合って、あなただけの漢方ライフを始めてみませんか?




