始まったばかりなのに…だるさがとれない夏バテさんに「牡蠣肉」が効くワケ
「夏バテはこれから」と思っていたのに、すでに体がだるい、やる気が出ない…そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。梅雨のジメジメした気候から一転、急な暑さに体がまだ慣れていないこの時期は、まさに「初期の夏バテ」に陥りやすい時。そんなだるさを感じているあなたに、ぜひ注目していただきたいのが「牡蠣肉(カキニク)」です。
夏バテのだるさ、その原因は?
夏バテのだるさは、主に以下の原因が考えられます。
- 自律神経の乱れ:暑さによる体温調節や、冷房と外気の温度差に体がついていけず、自律神経が乱れ、だるさや疲労感を感じやすくなります。
- ミネラル不足:汗をかくことで、体に必要なミネラル(亜鉛、マグネシウムなど)が排出され、エネルギー産生が滞り、だるさにつながります。
- 胃腸の不調:冷たいものの摂りすぎや食欲不振で消化機能が低下し、栄養が十分に吸収されず、体がエネルギー不足に陥ります。
牡蠣肉が夏バテに効く「3つの理由」
なぜ、牡蠣肉が初期の夏バテのだるさに効果的なのでしょうか?
- 「海のミルク」と呼ばれる栄養の宝庫: 牡蠣肉には、体内で生成できない必須アミノ酸をはじめ、ビタミンB群、鉄、亜鉛、タウリンなど、私たちの体が正常に機能するために必要な栄養素がぎゅっと詰まっています。特に亜鉛は、免疫機能の維持や新陳代謝に不可欠なミネラルで、不足するとだるさや食欲不振、味覚の異常などを引き起こしやすくなります。夏に汗とともに失われがちな亜鉛を補給することで、体の機能をスムーズにし、だるさの改善に役立ちます。
- タウリンで疲労回復をサポート: 牡蠣に多く含まれるタウリンは、肝臓の働きを助け、疲労物質の排出を促進する作用があると言われています。夏バテで体が重く感じる時に、タウリンを補給することで、効率よく疲労回復を促し、だるさの軽減が期待できます。
- 漢方の視点から見ても理にかなう: 漢方では、牡蠣は体の「陰(いん)」、つまり潤いを補い、熱を冷ます性質があると考えられています。夏のだるさは、体内の熱がこもり、潤いが消耗されている状態と捉えることができ、牡蠣肉はまさにこの状態を改善するのに適していると言えます。また、五臓の「肝(かん)」と「腎(じん)」の働きを助け、気力や体力アップにも貢献するとされています。
本格的な夏を元気に乗り切るためにも、すでにだるさを感じている方は、ぜひ牡蠣肉を食事に取り入れてみてください。サプリメントなどでも手軽に摂取できます。ただし、ご自身の体質やアレルギーの有無を確認し、ご心配な場合は、一度桃仁堂薬局にご相談いただくことをおすすめします。最適な夏バテ対策を一緒に考えていきましょう。




