生薬講座 ⑤十薬(じゅうやく、ドクダミ)
ドクダミはセンブリやゲンノショウコと共に三大民間薬として知られている有名な薬草です。
ドクダミは毒だめが訛った名前だそうで、別名を十薬(ジュウヤク)とも呼ばれ、排膿・利尿作用で重宝された薬草です。
昔から乾燥したものをお茶にしたり、化粧水として活用していました。ドクダミ化粧水には美肌作用がありますよ。
中国では魚腥草(ギョセイソウ)呼ばれています。
花のついた全草を乾燥させたものを煎じて飲みます。
庭先などに生える身近な薬草です。
十の薬効があると言われているドクダミ。
どのような効果があるのでしょうか?
★ドクダミはカリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、マンガン、亜鉛などのミネラルの他、ポリフェノールの一種であるフラボノイドを含んでおり、デトックス効果に優れております。
★排便、排尿効果に優れております。
※もともとお腹が緩い人、体が冷えやすい方にはおすすめできません。体質をみて使い分けましょう。
★外用として、虫刺され、切り傷に生の葉から絞り汁を塗布すると良いと言われています。
★アルコールで抽出して化粧水として使うこともできます。
ドクダミ茶の飲み方
自宅でお茶を作る方法は、刈り取ったドクダミ全草をよく洗い水気をきり、3、4本ずつ束ねて軒下や風通しの良いところで陰干しして乾燥させます。パリパリの状態になるまで乾かします。乾燥させたドクダミははさみで切り、フライパンで焦げないように炒って水分を飛ばします。容器に入れ保存すれば、自家製のお茶が完成です。1日分10~15gを目安に煮出してお飲み下さい。市販品で飲みやすくブレンドしてあるお茶もあるので、色々試してみてはいかがでしょう。
【ドクダミローションを作ってみよう】初夏のころ、ドクダミの白い花を道端で見かけます。
【用意するもの】
〇どくだみ
〇焼酎・ホワイトリカー・ウオッカなど(アルコール度数が40%~50%のもの)
〇グリセリン
1.花が咲く頃(例年6~7月頃)のドクダミを摘んで、綺麗に水洗いして、約半日乾かす。
2.瓶に詰め、酒に漬ける。
3.3週間ほどたったら濾し、グリセリンを5%加える。