生薬講座 ⑯鬱金うこん
うこんはショウガ科ウコンの根茎です。
「春うこん」と「秋うこん」の違い
春うこん :キョウオウ (生薬名 姜黄) | 秋うこん :ウコン ( 生薬名 鬱金) |
花:4月~5月にピンクの花を咲かせる 正式名称:キョウオウ(ワイルドターメリック) 成分: クルクミン 精油 ミネラル 味: 刺激性の辛みと苦み |
花:7月~8月に白い花を咲かせる 正式名称:ウコン(ターメリック) 成分:クルクミン、 精油 ミネラル 味: 特有の香り、苦みは少ない |
ウコンに含まれるクルクミンは肝臓の解毒機能を強化させる作用や胆汁の分泌を促進する作用をもっており、肝機能を向上させる効果や、コレステロール値を低下させる効果が期待されています。
クルクミンの量は秋うこんが春うこんの10倍あると言われています。クルクミンは脂溶性なので食事とともに召し上がっていただく方がよろしいです。
春うこんはクルクミンの量が少ないですが、精油成分(タ―メロン、シネオールなど)100種以上の精油成分とカルシウム、鉄、マグネシウム、リンなどのミネラルが豊富に入っております。
クルクミンは黄色の色素成分着色料としても使われ、キゾメグサの異名があります。カレー粉の黄色はウコンの色であるほか、からしやたくあん漬けの色付け、繊維染料としても使われています。沖縄では煎じたウコン茶(うっちん茶)を飲む習慣があり、健康飲料としてペットボトル入のものまで販売されています。
※うこんには鉄分が多く含まれているので肝機能が低下されている方は鉄分が排出されずに肝臓にたまりやすくなるため注意してください。
またクルクミンは肝臓の機能を促進し、胆汁の分泌量を増やす効果がありますので、胆石のある方、胆汁管障害を患っている方はご利用を控えた方がいいかもしれないです。
うこん粉末 300g 1,900円(税抜)